Y染色体(Y chromosome)
Y染色体(Y chromosome)とは
ヒトにおいて、生まれてくる子供の性を決定する2つの性染色体(XとY)のうちの1つです。第VIII因子と第IX因子を作る指令を含有している遺伝子はX染色体の上のみに存在しています。女性はX染色体を2つ持っているのに対し、男性はX染色体1つとY染色体1つを持っています。
女性は血友病の保因者となりますが、男性のみが実際に影響を受けます。男性のY染色体は第VIII因子遺伝子あるいは第IX因子遺伝子を持っていないので、X染色体上の対応する因子の遺伝子によって第VIII因子と第IX因子の産生が左右されます。そのため、母親から血友病因子の遺伝子をもつX染色体を受け継いだ男性は、血友病になります。