お子さんと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
監修:酒井 道生 先生(北九州安部山公園病院)
保護者のみなさんへ
新型コロナウイルス感染症について、特に子どもに関する情報は
限られており、日々心配されているのではないでしょうか。
保護者のみなさんの不安が少しでも軽減されますよう、予防法や、
感染が疑われる際の対応について、注意していただきたいポイント
をまとめてみました。
お子さんと新型コロナウィルス感染症(COVID-19)について(PDF版)
お子さんを新型コロナウイルスの感染から守るために
お子さんが感染しないためには、まず保護者の方が感染しないことが重要です。 保護者の方が十分な感染予防を行うことによって、家庭内での感染からお子さんを守ってください。
子どもについての特別な感染予防法はないので、大人と同様に下記の予防対策を徹底することが大切です。
手洗い・手指消毒・マスク
手洗いと手指消毒を徹底させてください。
また、乳幼児に対するマスク着用は、呼吸や体温調節に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう。
3つの密を避けること
「密閉空間」「密集場所」「密接場面」という3つの「密」が同時に重なるような場所へ連れていくことは避けてください。
遊びの際の注意点
みんながよく触れる遊具やものに触った後と、 飲食の前にも手洗いをさせてください。
屋外での遊び:のどの痛み、咳、発熱などの風邪症状があるときは、屋外での遊びを控えてください。
屋内での遊び:お子さんやご家族にのどの痛み、咳、発熱などの風邪症状がないことを確認してください。
少人数での遊びとし、保護者同士の了解を得て遊ばせてください。
注)外出自粛要請が出ている地域の場合
・同居している兄弟・姉妹、家族同士で遊ばせてください。
・屋外では他の人との接触を避けてください。
予防接種について
子どもの予防接種は「不要不急」ではありません。予防接種は、通常通りに受けましょう。
point
感染していても無症状の可能性があります。
さらに、子どもは正確に症状を伝えることができない場合がありますので、ちょっとした変化も見落とさないように注意してください。
報告されている新型コロナウイルスに感染した子どもの症状
主な症状として「発熱」「乾いた咳」が認められています。
発熱が続き肺炎になることもあります。
また、子どもによっては嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状も認められています。
子どもの新型コロナウイルス感染後の重症化
一般的に、小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもの呼吸器感染症は、重症化する可能性があります。
基礎疾患ごとにリスクや対応は異なりますので、かかりつけの小児科の医師に相談してください。
お子さんの新型コロナウイルス感染が疑われる場合
次の場合、まずは地域の帰国者・接触者相談センター※に電話で相談してください。
お子さんが濃厚接触者の場合
お子さんが新型コロナウイルス感染症が疑われる方と同居していたり、長時間の接触がある場合です。入院が必要な症状がある場合
呼吸数が多い、肩で息をする、呼吸が苦しい、唇や顔の色が悪いなど、肺炎を疑う症状があり、入院が必要と考えられる場合です。
注)原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、 ぐったりしているなどの状態がみられる場合は、さまざまな病気が考えられますので速やかに医療機関を受診してください。
※【帰国者・接触者相談センターページ】
厚生労働省 新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(外部サイトへ移動します)